鬱からの回復、というか自分の担当医の勧めもあり、「芸術療法」としてプラモ作りをムリヤリ再開したのですが、2機目が完成し、少しずつリズムも出てきた様に思います。 2年のブランクが有って、流石に塗装、特にエアブラシは下手に成っていましたが塗装→デカール→ウェザリングまで来ると勘もだいぶ戻って来て、最終的な仕上がりは自分としては余りブランクを感じずに済んだのは嬉しい限りですね。もっとも、その代わりに何度も塗り直しをしたので時間がやたらに掛かった訳ですが。
例会や展示会で他の方の作品を見ると、とても同じキットから作ったとは思えないように色味も雰囲気も作者ごとにさまざまに異なり個性の発露が見られます。 艶にしても色味にしても、あるいは褪色表現やスレハゲ、排気の汚れなどに代表されるウェザリングをどれくらいやるかと言うことでも、徹底的に美観重視、ハイグロスの方から、ドロドロな汚しをかける方まで各人各様で、そこがまたヒコーキのプラモの奥行きの広さ、良い意味での難しさなのでしょう。
皆が皆、右へ倣えで研ぎ出しだったり、逆にガサガサのつや消しでドロドロ汚れだったりでは面白く無いもんね。
最近の自分は、大戦ドイツ機が続いているので、基本塗装はつや消しになることが多いのだけど、最終的な艶具合は完全つや消しと半つや消しの間・・・3分艶くらいを目標にしています。 遠めに見るとつや消しだけど、綺麗な仕上がり。 でも近くに寄ってみると結構ハイライトからシャドーへのコントラストが有って、細かなスレハゲやオイルの滲みが見られる、そんな作品を目標にしています。
実機でも、全景では結構綺麗に見えるんですよね。 それが近くに寄って細部を観察すると汚れが見えてくる。雨垂れの条や褪色による塗料のムラも、例えばコクピット周囲のアップ(パイロットの記念写真に良くある)では見えますけど同じ機体の全体を撮った写真では細かすぎて見えないこともしばしば。
だから、自分の目指すところとしては、作品を1mくらい離れて全体を見たときに、ドロドロに汚れて見えるようだと汚れすぎ。1/48で1m離れて見るのって、実機だと約50m離れて見るのに等しいんで、その空気感、間合いによる見え方の変化を表現出来たら良いなと。
パネルラインに沿ってのスモーク吹きにしても、墨入れにしても、あるいはスレハゲ表現やパネル毎に色のトーンを変えることにしても、全ては作者が意図した、作品の完成姿の実現のための手段であって、スモーク吹きすることやフィルタリングする事それ自体が目的じゃぁ無い。(今書いている事は、自分に対しての戒めの意味を込めてます)ともすると、通り一遍のワンパターンの仕上げで満足してしまいがちだから。工程の「様式美」を求めているのでは無いから。
模型は自由なもの、個性の発露です。ランナーから部品を手でもいで、貼り合わせるだけでフォルムを楽しむもよし、実機と寸分違わぬリベットの表現を目指すもよし、徹底工作もまた楽し。気楽な道も、茨の道もその人それぞれの選択。だからこそ、自分は、空気感にこだわって行きたい。
さあ、いよいよ明日と明後日は熊本で、トムキャッツの展示会です。近くの方も遠来の方も模型で繋がって楽しい時間にしましょう。
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